就職活動を始める時に仕事を探す方法はたくさんあります。「とりあえずハローワークか」となる方も多いはず。今回はハローワークを活用することで就職活動を成功させるポイントをご紹介します。

「登録するか迷っている」「登録してみたけど、どうやって活用すればいいか分からない」という方などは、この記事を読んでハローワークを活用する際の参考にしてみてください!

【そもそもハローワークってどんなところ?】

「ハローワーク」とは「公共職業安定所」とも言います。ようは、国(厚生労働省)が運営している公共の機関。主にお仕事探し中の方・求人事業主の方に総合的な雇用サービスを無償で提供する、。利用の年齢制限などはなく、若年層からシニア層まで1日約17万人が利用しています(厚生労働省調べ)。

現在は全国500ヶ所以上にハローワークがあり、原則平日の8:30~17:15が利用可能時間となっています。初めて利用する際には登録手続きが必要となります。その時間も考えて行くようにしましょう。

登録手続きでは氏名・住所・希望職種・これまでの職歴などを申込書に記入。「あらかじめ申込書を記入しておくことはできないの?」という方はインターネットでアカウントの仮登録をしておくことも可能です。(ハローワークインターネットサービス – トップページ (mhlw.go.jp)

登録手続きが完了すると「ハローワークカード」が発行。ハローワークで掲載している求人情報を見たり、ハローワークで行っている支援サービスを受けたりすることができるようになります。

【どんな求人が多いの?】

無料でハローワークに求人情報を出すことができるため、掲載数はとても多いです。企業の規模としては、採用コストを抑えたい中小企業が多いことが特徴。ぴったりなのは「地元で就職したい」・「会社の規模は気にならない」という方。比較的希望に合った求人を見つけやすいでしょう。

基本は各ハローワークが管轄している地域の求人が掲載されています。それ以外にも管轄地域以外の求人を検索することも可能。U・I・Jターンを考えている方なども、お住いの地域にあるハローワークから移住したい地域の求人を簡単に探すことができますよ!

【その他どんなサポートを受けられるの?】

求人情報を探す以外にも様々な支援・サービスを受けられるのが、ハローワークの特徴。たとえば

  • 履歴書・職務経歴書の書き方をアドバイス
  • 苦手な方が多い、面接練習
  • 自分に向いている職業を客観視してアドバイス

といった就職活動に関する相談にものってもらえます。

「知識・スキルを身につけてキャリアアップしたい」という方にはハローワークの職業訓練制度「ハロートレーニング」の活用もオススメ。IT系・介護・ものづくりなど様々な訓練コースがあり、職業訓練を受ける方にはハローワーク・訓練実施機関が積極的に就職支援も行ってくれます。条件を満たした方には給付金の申請・受給もできますよ!

35歳未満の方はわかものハローワークの利用がオススメ】

  • 全国21ヶ所にある「わかものハローワーク」
  • 計200ヶ所ある「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」

では、おおむね35歳未満の正社員を目指す方を対象とした就労支援を行っています。専門職員の就労支援ナビゲーターが1対1で就職活動をサポート。職業相談・職業紹介、応募書類の作成支援、セミナー・面接会など様々なイベント参加を受けることができます。もちろん利用料は無料◎。

わかもの支援コーナー・支援窓口はハローワーク内に設置されているので、興味を持った方は一度行ってみてはどうでしょうか?キャリアコンサルティングの資格を持っている方や、企業の人事労務管理経験がある方などが就職支援ナビゲーターをされているので、履歴書の書き方で分からないところ・仕事の不安なども気軽に相談できますよ。

【こんな時はどうしたら

ハローワークに載っている求人に応募したい

応募したい求人が見つかったらまずは窓口へ。ハローワークの窓口に行って申し込みを行い、「紹介状」を受け取る必要があります。「紹介状」を出せば内定がもらいやすいというわけではありませんが、「ハローワークから応募した」という証明になり『求職活動実績』として失業認定申告書に記入・申告することができます。「この人は求職活動をしている」と認められれば失業給付の申請もできるため、「紹介状」は忘れず受け取るようにしましょう。

ハローワークの支援を上手く活用したい

職員の方々を積極的に頼ることがポイントの1つです。「相談してもちゃんと答えてもらえなさそう」「決まりきった対応しかしてもらえなさそう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、相手は就職支援のプロ。親切・丁寧に対応してくださる方ばかりです。

「就職活動って何をすればいいのか分からない」「希望に合った仕事につけるか不安」といった悩みにも真摯に寄り添ってもらえますよ。また、求人情報に関する疑問などにも答えてもらえます。場合によってはあなたの希望に合わせて企業へ条件面の交渉を行ってくれることもありますよ。

大事なのは1人で全て抱え込まないこと、使えるものはどんどん使うこと。1人で悩んでいると就職活動を続けるのがどんどん辛くなってきます。疑問を抱えたまま応募した企業に入った場合「思っていたのと違った」なんて自体になりかねません。職員の方々はあなたの味方。頼れるところは積極的に頼って、スムーズに就職活動を進めていきましょう。

ハローワークに行く暇がない

ハローワークは基本平日のみで利用可能時間が決まっています。それゆえ働きながら仕事探しをしたい方だと中々難しい場合もあると思います。そんな方には求人サイトも合わせて活用するのがオススメ!求人サイトは民間企業が運営するサービスで、様々な地域・業界・職種の求人が掲載されています。

求人サイトにはハローワークに載っていない求人がたくさん!各サイトごとに載っている求人の特徴が異なるので、複数サイトを見比べていくのが良いでしょう。求人サイトの場合は情報が載っているページから直接応募する流れがほとんどで、履歴書などの書類作成支援、面接練習などはありません。自分からしっかり行動していくことが大切です。

なんかイマイチ…そう思ったら転職エージェントへ

「希望に合う求人が見つからない」「ハローワークに相談しても思ったように対応してもらえなかった」中にはそんな方もいらっしゃると思います。イマイチだと感じた場合は、ハローワーク同様に無料で利用できる転職エージェントを利用してみるのが良いでしょう。転職エージェントに求人を出す=採用コストをかけられる企業です。労働条件が良い・会社の規模が大きいところが比較的多いです。

またハローワークでは登録後は自分で求人情報を検索して申し込みをする流れが一般的。転職エージェントではまずキャリアアドバイザーとの面談スタート。希望や適性に合った求人を紹介してもらうというのが基本です。融通のきくエージェントも多く、ハローワークに行くのが難しいという方も利用が簡単。セミナーの紹介や履歴書添削、面接練習、企業への交渉、日程調整なども代行してくれます。

ハローワークの求人情報は労働条件のみの記載。職場の雰囲気・仕事の様子などが分かりづらいという点があります。しかし転職エージェントではそうした情報もきちんと集めているので「入ってみたら思っていたのと違った」というミスマッチも起きづらいです。ハローワークと転職エージェントの併用などももちろん可能。就職活動に不安・疑問がある方は、上記へ登録から始めてみるといいでしょう。