「明日も仕事か」と憂鬱な日々を過ごしていませんか?わかります。仕事や会社に不満はあるけど、どうやって解消したらいいのかわからない。もういっそのこと、転職してしまった方がいいのではないだろうか、なんて考える方、あなただけではありません。
そのもやもやした気持ちをみんなはどうやって解決しているんだろう。みんなは仕事や会社にどんな不満を抱いているのだろう。今回はそんな仕事や会社に対する不満のランキングや対処方法を第三者視点からご紹介。
目次
仕事や会社へ抱く不満ランキング1位~10位
- 1位 給与・報酬が低い
- 2位 給与・報酬が上がらない
- 3位 休暇がとりにくい
- 4位 昇進・昇格しない
- 5位 仕事をしていて成長を感じない
- 6位 育成・教育の体制が十分でない
- 7位 直属の上司が頼りにならない
- 8位 仕事内容に飽きてきた
- 9位 受けている評価に納得できない
- 10位 メンバー間で仲が悪いメンバーがいる
※2019年 パーソナル総合研究所・中原淳 転職に関する定量調査(正社員6000人を対象)
「あ~!わかる!」と共感された方も多いのではないでしょうか。給与・報酬が低くて昇給もなかなかしないなんて、自分で解決しようとしても簡単にできることではありません。“完全実力主義”という便利な言葉を使って人件費を抑える経営者に良いように使われ続けるとプライドもズタズタ。生活を改善することができずに心身ともに疲弊してしまう方も少なくありません。
上記のデータは正社員6000人を対象とした調査の結果です。アルバイト・パートなどの非正規雇用ではない、という点にも注目。終身雇用も古の言葉になりつつある昨今、より良い労働条件の下で働くことが将来の安心につながります。社員に不安な思いをさせる企業で寿命を削っているのであれば、転職すべきです。また「職場内でのハラスメント」「労働時間の長さ」「直属の上司との関係性」などもランクインしていました。
仕事・会社への不満に対する対処方法ランキング1位~8位
- 1位 特に何もしていない(42.9%)
- 2位 同僚と対話した(32.9%)
- 3位 同僚に愚痴や不満を相談した(18.9%)
- 4位 上司に相談した(13.9%)
- 5位 人事や総務など、会社に相談した(5.6%)
- 6位 異動や配置転換の希望を出した(3.8%)
- 7位 組織で話し合いの場が持たれた(3.1%)
- 8位 企業や人事によって対策が実施された(2.3%)
※2019年 パーソル総合研究所・中原淳 転職に関する定量調査(正社員5000人を対象・複数回答)
自ら相談する方もいますが、4割を超える人数は「特に何もしていない」という結果に。「なんだ、みんな何もしていないんだ」と安心しちゃだめですよ。問題に直面したら自然と解決するまで待つ、なんて最も悪手だと思っていてください。会社に相談できないからもう転職しちゃう、なんて方も多いですね。
仕事・会社への不満が解決できないから転職する
パーソル総合研究所による調査の結果、仕事や会社への不満が解決できないから転職活動をはじめるという方が多い傾向がわかりました。人間関係が問題の場合は人事異動を待つという方もいます。しかし低賃金や長時間労働などは一人の社員による行動で解決するはほとんどありません。仕事・会社への不満が解決できないから転職するという方が多いのもそのためでしょう。
仕事や会社への不満が理由で転職する割合は?
パーソル総合研究所によると、
- 過去1年以内に転職した方の79.8%が前職への不満が原因で転職
- 前職への不満・転職先に魅力を感じた方が48.9%
- 前職への不満のみで転職した方が30.9%
- 前職への不満はないが転職先に魅力を感じた方が10.1%
- やむを得ない転職が10.1%
という結果です。
仕事・会社への不満を具体的に解決する方法は?
仕事・会社への不満に気付き、自分がどんなことに悩んでいるのを理解しましたね。そうしましたら解決先を講じる必要があります。転職活動のプロである私の視点から仕事・会社への不満を解決するためのアドバイスをさせてください。あなたのもやもやを晴れやかな気持ちにするためのヒントが得られるはずです。
仕事・業務内容に不満がある場合
仕事内容や業務内容に不満がある場合は、異動希望を出すという手があります。配置転換ができる場合は会社に相談してみましょう。業務内容を見直せる場合も自己判断で完結せず、会社と折り合いをつける必要も。
- 「仕事にやりがいを感じない」
- 「社会に貢献できている気がしない」
- 「自分の意見が採用されにくい」
- 「会社から求められるスキルについていけない」
など、仕事・業務内容に不満を抱いている方は少なくありません。現職の会社で解決できないのであれば、転職を考えてみましょう。
給与や報酬、評価制度に不満がある場合
いつまで経っても給与アップ、評価されない場合は客観的に評価してみてください。会社から求められるレベルに達していますか?評価軸が明確であれば評価軸に沿って自分が成長できているのか・できていないのかをチェックしてみましょう。どういった内容で評価されるのか分からない場合は会社に聞いてみるか、実際に評価されて昇給・昇格している方にアドバイスを求めるという手もあります。
もし成長できないと感じた場合は異動を希望するか、転職先を探す時期かもしれません。
人間関係に不満がある場合
これ実はとっても多いんです。人間関係に不満がある場合は、急いで行動を起こさないことが大切。まずは一呼吸おいて、客観的に物事を見直しましょう。自分の気持ちを紙に書いてみたり、仕事に関係ない友人・知人や家族・恋人に相談してみるという距離の置き方も正解です。
もしかしたら、自分が間違えていたのでは?と自分を客観視することも重要です。間違いに気付いて自分の考え方・行動を改善できれば解決につながりますからね。もし、精神衛生に関わる悩みに発展している場合は所属している会社の相談窓口や産業医・医師、、心理士などのその道のプロに相談しましょう。
- 直属の上司が問題が起きても解決してくれないような人
- マネジメント能力が低くて余計な仕事を発生させるような人
- パワハラ・セクハラ的な言動をするような時代遅れな人
の場合は、配置転換を希望するか転職することがベター。問題のある人を変える労力は無駄になる場合もありますからね。
社風・経営方針に不満がある場合
経営方針に不満がある場合はどんなことが嫌かを言語化してみてください。それでも現職の会社で続けていきたいのであれば自分の考えを改める方がスマート。もし自分が経営者だったらと考えてみると、実はあなたの会社の社風・経営方針が正解かもしれません。特にベンチャー企業やスタートアップの場合は業界の流れや業績によって企業の方針を柔軟に変えていく、なんてケースも見受けられます。根本的に解決に導く方法がなければ転職を考えた方がいいかもしれません。
仕事・会社への不満を解決できなければ転職を検討しましょう
「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と安心すると同時に、「転職も選択肢にいれなければいけない」と気付いたはずです。仕事・会社への不満は誰にでもあるもの・・・しかしそれを受容できるかどうかは別の話。自分で解決できないのであれば、その道のプロに聞いてみましょう。キャリアアドバイザー・転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
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