なんとなく転職したいけど、そもそもやりたい仕事がわからない。そんなお悩みを抱えている方って少なくないんですよね。今の仕事への不満があるけど、特別な目標がある訳でもなく、理想な将来像がある訳でもない。そんな悩みを抱えてい転職活動にチャレンジできないって方を多く見てきました。
私個人としては自分のやりたいことがわからなくてもいい、という派ではありますが、自分のやりたいこと・やってみたいことや得意な分野がわかれば、転職活動に踏み出せるケースもありますよね。なので今回はやりたい仕事が分からない方が適職に転職する方法を解説していきます。
目次
やりたい仕事がわからない人はあなただけではありません
- 今の会社もなんとなくで応募して採用されたから働いているだけ。
- 条件がいいから務めているだけ。本当は全く仕事に対して面白みを感じていない。
- どうせ行ってもつまらないから毎朝出社したくない。
わかる、わかります。私自身、そういった過去がありますし、転職活動に相談を受ける立場としては、そのような意見も多く聞いてきました。やりたい仕事がわからなくて悩んでいるのは、あなただけではありません。まずはその悩みを肯定しましょう。一歩前進するための正解の一つだと思っていてください。
まず先にお伝えしてしまいますが“やりたい仕事を探すこと”だけに目を向けるのも視野を狭めてしまいます。やりたい仕事=あなたの得意分野とは限りませんからね。あなたが今までに培ってきた経験やスキル、得意なことを理解することが初めの一歩です。「自分には何もないから」と思っていても、実はあなたは他の人より一歩リードししている可能性があります。例えば、自分で悩みを解決するためにネットで検索して、この記事にたどり着いたリサーチ力だって立派な武器ですよ?
最初に肝心なのが、自分自身を理解すること。転職活動で言う「自己分析」の段階です。どんなふうに働きたいのかを言語化し、そのためにどんな情報を集めるべきなのかを整理します。
何故、やりたい仕事が見つからないのか?4つのポイント
転職活動をする・しないは別として、そもそもやりたいことがわからなくなってしまう原因は主に4つのポイントが挙げられます。あなたも下記の4つの点に一つでも当てはまるのではないでしょうか。
将来のビジョンが明確ではない
これはですね、ぶっちゃけ明確である必要はありません。将来に対するイメージが明確な方のほうが珍しいですから。取ってつけたような言葉を使うより、正直にビジョンがボヤッとしているくらいのままの方が次の行動に移しやすいです。
転職活動を行う際、必ず書類作成を行います。履歴書には志望動機を書きますし、面接でも聞かれます。「面接官にウケる将来像が思い浮かばない…」と思い詰めると、次の行動に踏み込めなくなっちゃいます。
仕事に限らず、10年後の自分なんて想像できますか?できなくて当然です。時代だって忙しくなく移ろいますし。なので、まずは自分が経験してきた中で得意だなと思うことを整理し、掘り下げていくことが重要です。得意とは言えなくても“不得意じゃない”くらいのことでもいいんです。自分が苦に感じないことが何かを言語化していきましょう。
自己分析ができない
やりたいことがわからない=自己分析が足りないといっても過言ではありません。まずは好き嫌いで要素を分けてみましょう。部屋を片付けるときに要る要らないで物を分けるのと一緒ですね。「自己分析」といってしまうとハードルの高さを感じてしまうかもしれませんが、好き嫌いを分けるだけならできそうではありませんか?できること・続けられることが、実はあなたの好きなこと・やりたいことに繋がるかもしれません。
業種・職種について詳しくない
私は職業柄、様々な業種や職種に造詣が深いのですが、普段同じ仕事をしていて転職活動も初めてなんて方は他の業種・職種に詳しくないなんて珍しいことではありません。
大事なのは先入観で「自分には合わなそう」と思わないこと。選択肢は多い方がいいです。視野を広く持つことで他の業種・職種に対する興味・関心が湧きます。調べてみると「あれ、これって面白そうじゃない?」なんて気付きがあるかもしれません。全ては出会いです。
客観的な意見も視野を広げる近道でもあります。知人・友人や先輩、家族、恋人に相談してみるのも一つの手です。「自分に合いそうな仕事って何かな?」なんてちょっとした一つの質問からどんどん世界が広がっていきますよ。
条件ばかりに目がいっている
高い給与が良いとか、休みが多い方がいいとか、もちろん大事なことですよ。私だって週休3日制で年収1000万円くらい欲しいです。でも、そんな仕事ってあります?怪しい仕事じゃないです?怖いんでその情報を調べるのやめましょ。
希望の条件を100%叶えられることは難しいです。叶えられるとしても、まだあなたはその段階にはいないかもしれません。転職してすぐに部長などのポジションに就けるキャリア転職なら話は別ですが。
ここでいったん、なんで自分が転職したいのかを整理してみましょう。理想ばかりを追い求めるあまり、また視野が狭くなってしまうタイミングだったりします。
やりたい仕事がわからない人が適職を見つける方法
では、実際に自分に合う仕事を探してみましょう。はじめから全て順序立てて行うのが難しい場合は自分にできそうなところからはじめてみてください。
今までの仕事を顧みる
まずは今まで自分がしてきた仕事を顧みてみましょう。これまで行ってきた仕事で嬉しかったことは?ストレスを感じずにできたことは?褒められたことは?性格に合うと思ったことは?お客様に言われたことで心に残っていることは?よく頼まれることは?
ひとつずつ応えてみると、共通点が見えてきます。具体的な話を紙に書いてみると転職の方向性が見えてくるんです。
今までの人生を顧みる
人生を顧みるというと大げさかもしれませんが、これも大事。仕事って人生の大半の時間を占めますから。子どもの頃から記憶に残っている嬉しかったことや楽しかったことを思い返してみましょう。何故記憶に残っているのかを整理することで、自分の好みを理解できます。
3年後にどうなりたいかをイメージする
10年後というと遥か未来でイメージできないかもしれませんが、来年・再来年・3年後くらいならイメージできませんか?
3年後にどうなりたいのか、そのためにどんな道筋を進むのか、そのためにどんな仕事を選ぶのか。まずは自分が憧れている人をイメージするのも一つの手です。その人ならどんな行動を取るのかイメージしてみましょう。理想像を明確にして逆算していく、という方法です。
第三者に相談する
一人だ頭を抱えても答えが出ない時は、人を頼りましょう。自分には考えもつかなかった考え方や答えが返ってくるかもしれません。もちろん、知人・友人や家族・恋人に相談しづらかったら、プロの意見を聞くことも選択肢に入れましょう。転職エージェントを利用するのだって正解ですからね。
候補以外の求人広告も見る
自分が考えていた業種・職種以外の求人広告にも目を通してみましょう。意外と「これって、自分に合うのでは?」と思える仕事に行きつく可能性だってあります。未経験からはじめられる仕事はそこら中に転がっているものです。今まで目を向けていなかっただけで、ちょっと視野を広げるだけで答えに行きつく、なんてパターンも珍しくありません。