「そろそろフリーターは卒業するか」

「アルバイトから正社員を目指すぞ」

そう思って就職活動を始めた方の中には、中々採用が決まらないと悩んでいる方もいるはず。フリーターは就職できない?アルバイトから正社員になるのは難しい?いえいえ、そんなことは全くありません。就職活動が上手くいかない時には、自分の今の状況を振り返ってみましょう。自分の状況を把握してみると上手くできていない、もっと改善できるポイントが見えてきますよ。どこを振り返ればいいのかは続きを読んで確かめてみてください。

ここをチェック1:条件絞りすぎてない?

  • 月給30万円以上が良い
  • 残業は絶対したくない
  • データ入力みたいな簡単な仕事だけしたい

など、人それぞれ希望の条件・仕事内容があると思いますが、希望を全て満たしてくれる求人は中々見つからないものです。

求人を探すときには自分が絶対に譲れない条件を1つ決めたり、優先する希望の順番を決めたりして範囲を広げてみていきましょう。最初から範囲を狭めてしまうよりも自分が求める求人、思ってもみなかった魅力ある求人に出会いやすくなりますよ。

次に「誰でも知っているような大企業に勤めたい」と大手の求人に絞っている方もいるかもしれませんが、大手の場合は新卒採用が多く既卒のフリーターは応募できないという場合が多いです。お持ちの経験・スキルによっては大手の経験者採用に応募できる場合もありますが、「経験が特にない」という方は採用までいきつくのは難しいでしょう・・・。とはいえIT業界などは経験がなくても大手に挑戦しやすいですので、希望の職種と合わせて検討してみるのがいいと思います。

ここをチェック2:自分のことを分析している?

就職活動では自分自身を相手に分かりやすく紹介するということが必要になってきます。

自分はどんな人なのか、どんな強みがあるのかなどをアピールし、「この人ならうちの会社でもちゃんと活躍してくれそう」「この人は会社と共に成長できる人材だ」と企業に思ってもらうことが採用のポイント。そのためには自己分析をきちんと行うことが大切です。

自己分析の第一歩はこれまでの自分を振り返ること。例えば高校生・大学生の時に頑張ったこと、アルバイトで楽しかったことなどを思いつく限り書き出してみましょう。その後は頑張ったこと・経験したことから学んだことを書き出していきます。ここで終わりではなく、さらに深掘り。

どうしてそれを頑張ったのか、どうして楽しい経験となったのかを追求していくことで自分が得意なこと・苦手なこと、強みなどがみえてくるようになります。可能であれば学生時代の友人、ご家族、バイト先の同僚など、身近な人に印象的なエピソード・思い出を聞いてみるのもいいでしょう。第三者から自分の印象を聞くことで、より自分を客観視することができ、自己分析に役立ちます。

ここをチェック3:企業のこと研究している?

「希望の条件に合うからなんとなく」は応募のきっかけにはなりますが、その企業でずっと働き続けると考えたらさらに詳しく企業のことを調べておく必要があります。企業のことをよく知らないで入社したら「思っていたのと違った」となりかねないですし、面接時に「この人はうちで働きたいという気持ちはあまりなさそうだな」と採用担当の方にネガティブな印象を与えてしまいます。

まずは企業の理念や特徴、将来性などを調べて「自分ならこんな風に活躍できそう」と入社後のイメージを明確にしましょう。イメージを明確にしたらそこをまた深掘り。なぜ活躍できそうだと思ったのか、どうしてこの会社じゃないとダメなのかを1つひとつ追求することで志望動機も明確になってきますよ。

志望動機が明確になってくると、面接時などでも企業が納得のいく答えが出せるようになります。

ここをチェック4:履歴書きちんと書けてる?

あなた自身をまとめて企業に紹介できるのが履歴書。採用担当の方も履歴書から確認することがほとんどです。履歴書でネガティブな印象を与えないためにも、誤字脱字のチェックを徹底し、採用担当の方の読みやすさを考えて丁寧にまとめていきましょう。

履歴書は手書きでなくてもパソコンできちんと作成すれば大丈夫です。

履歴書では自己分析で出てきた自分の強みや具体的なエピソード、企業分析で明確にした志望動機、その企業で働きたいという強い気持ちも丁寧にまとめていきましょう。面接では履歴書の内容をもとに質問されることも多いですから、あらかじめ内容をまとめておけば、受け答えも焦らず自信をもって話ができるようになります。

ここをチェック5:面接対策はしっかりできてる?

面接は企業へ直接あなたの人となりをアピールできるチャンス!面接で聞かれやすい質問はあらかじめ答えを考えておいて、聞かれたときにはしっかりと答えられるようにしておきましょう。

よく聞かれるのは

  • 志望動機
  • 過去の経歴
  • 自分自身の強みと弱み
  • 将来どうなりたいか
  • なぜフリーターをしていたのか
  • フリーターをしていた時のエピソード

などです。志望動機では「なぜこの会社が良いのか」ということを伝え、あなたの意欲をアピールします。「なぜフリーターをしていたのか」に関しては前向きな理由を考えておきましょう。

「勉強したくなくて」というようにネガティブな理由だと「この人はうちに入っても真面目に学んでくれなさそう」なんて印象を与えてしまいますよ。フリーターをしていた時のエピソードでは、自分が経験したことでどんなことを学んだのか、その経験は会社でどんな風に活かせるのかを伝え、あなたが会社に入るとどんなプラスがあるのかをアピールします。

「最後に何か質問はありますか」と聞かれる場合も多いですので、質問内容も事前に用意しておくといいでしょう。HPには載っていないこと、企業研究で疑問に思ったことなどを聞くことで入社後のミスマッチ解消にもなりますし、企業へさらにやる気をアピールできるポイントにもなります。

就職活動が上手く進まなくても諦めないことが大切

最初のうちは「面接で上手く答えられなかったらどうしよう」「履歴書で上手く自分をアピールできない」と不安になることも多いと思います。ただそれは準備が足りていないだけ。まずは自己分析や企業研究、面接対策をしっかり進めていきましょう!

中々採用に至らないと自信もなくなってきてしまいますが、そこで就職活動をリタイアしてしまったり、正社員を諦めてしまうのはNG。「この会社は残念ながら縁がなかった」とスパッと切り替えて、次の企業にチャレンジしていきましょう。諦めずに就職活動を続けていけば、正社員の途は開けていきます。

もし、「ずっと不採用でなにをどう改善すればいいのか分からない」「ここまでにどうにか採用を決めたい」と考えている方はハローワークや転職エージェントのキャリアアドバイザーを頼ってみてください。キャリアアドバイザーはあなたの不安や希望に寄り添い、的確なアドバイスをくれる就職のプロです。

面接の練習や履歴書の添削なども行ってもらえますし、就職活動に役立つセミナーなどを紹介してもらえますよ。ハローワークと転職エージェントは併用も可能なので、まずはどちらかに登録してみてキャリアアドバイザーの方と話をするところから始めてみてはいかがでしょうか。