やる気のない社員を生まないための対処法を紹介します。
もしも会社にやる気のない社員がいたとしたら、会社としてはその問題点を改善する必要があります。
なぜならやる気のない社員は、周りの社員や会社にも悪い影響を与えかねないからです。
会社側になんらかの問題があるとしたら見なおすことにより、やる気のない社員のみならず、職場全体の雰囲気が改善されて業績にも反映される場合もあります。
最善を尽くしても改善されなかった場合、最終的には解雇も考えなくてはなりません。
しかし、解雇は会社の評判にもかかわることなのでできれば避けたいものです。
こちらの記事では、やる気のない社員の特徴や原因、対処法を紹介します。
Contents
やる気のない社員の対処法

やる気のない社員を放置しておくのは会社にとってメリットがありません。
やる気のない社員がいることにより社内全体へと波及することが考えられるからです。
放置すればやがては会社の生産性にまで影響を及ぼします。
やる気のない社員がいる場合には、できるだけ早く対処しましょう。
労働環境を整備する
社員の労働環境を見直して整備します。
もしも今まで労働環境が悪かったとしたら、環境が整うだけで社員はやる気を取り戻すものです。
労働環境の見直しについて、具体的には以下のような事例が考えられます。
- スキルアップのための研修を充実させる
- 福利厚生の充実をはかる
- 就業規則の見直し
- 人事制度の公正化
これらの見直しを行って、改善できる部分は改善しましょう。
チームで仕事を行ってモチベーションを上げる
個人での仕事ではなく、チームを組んで仕事を行うようにすると社員のモチベーションが上がってやる気も出ます。
チームで仕事を進めるメリットは以下の点が挙げられます。
- 自分の仕事の意味を見出せる
- モチベーションややる気を維持しやすい
- メンバーと切磋琢磨できる
チームのメンバーに迷惑がかからないように、責任感も得られるでしょう。
目標を設定する
やる気のない社員には、新たな目標を設定するなどの対処法を試みます。
目標を見失うと、何を目的にがんばればよいのかわからずやる気が出ません。
ここで大切なのは、やる気のない社員が自発的に実現したいことを目標設定に置くことが重要です。
また、個人だけではなく会社としての将来ビジョンを社員に明らかにすることも効果があるでしょう。
会社一丸となって目標に向かうことにより、社員は将来に希望を持ち、会社全体の士気も上がります。
人間関係やコミュニケーションを改善する
やる気のない社員にはコミュニケーションの改善を試みます。
職場の人間関係が良くなるだけで、社員はやる気を取り戻します。
部下にやる気がなくて仕事ができないからと、頭ごなしにしかりつけても長い目で見ての改善にはなりません。
まずはほめてみましょう。
人はほめられるとやる気が出ます。
何かを指導する場合でも、以下のような手順が効果的です。
- まずほめる
- できない事をアドバイスする
- 最後にほめて終わる
アドバイスを「ほめる」と「ほめる」ではさむのです。
この手法を使えば、誰でもやる気がアップします。
また、社員全体のコミュニケーションの改善策としては以下のようなことが考えられます。
- 明るくて機能的な職場づくり
- 社員同士の活性化をはかるイベントの企画
対処法を尽くしても、どうしても部署になじめない、上司と部下のそりが合わないなどの場合には、部署の移動も考えられます。
面談で社員のリスク対策を
必要に応じて、社員が安心して働けるための面談を行います。
社員の不安を聞くことにより、心配事を取り除いてあげるためです。
社員はさまざまな心配事を抱えており、対策を行わなければならない場合もあります。
- メンタルケア
- ヘルスケア
- パワハラやセクハラなどの職場ハラスメントの抑制
- 地震や水害などの天変地異に対するリスク対策
- 新型コロナウイルス感染拡大防止対策
やる気のない人の特徴

次にやる気のない人の特徴を挙げてみます。
やる気のない社員の特徴はさまざまです。
気力がない
本人が無気力なため、仕事がはかどらないタイプです。
やることに覇気がなくダラダラと仕事をするため、はかどりません。
気力がない人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 返事がないため何を考えているのかわからない
- 喜怒哀楽などの表情が乏しい
- 仕事中に居眠りをする
- 会社をすぐに休んだり、遅刻早退が多い
- 周りとコミュニケーションがとれない
- ネガティブな発言が多い
気力がない人は、うつ病など疾患をかかえている場合もあります。
疾患が疑われる社員には、カウンセリングや医師への相談を促しましょう。
愚痴や文句、批判が多い
とにかく会社や周りの人に対する批判や文句ばかりを言う人です。
・やる気はないけど元気はあって攻撃的なタイプ
・愚痴ばかり言ってやる気がないタイプ
このタイプの特徴としては以下の点が挙げられます。
- 自分ができないのは会社のせい、周りの人のせいとすべて自分以外のせいにする
- 会社の方針がおかしいと会社の批判をする
- 過去の栄光を自慢しがち
必要最低限のことしかやらない・ぶら下がり社員
義務感だけで会社に来ているので、必要最低限の仕事しかしないタイプです。
ぶら下がり社員とも呼ばれます。
ぶら下がり社員のタイプには、自分の仕事にやりがいを感じられていない場合が多く見られます。
- 指示されていないことはやらない
- 規定以外のことを頼むと私の仕事ではないという
- 必ず定時で帰る
- 休憩時間は厳守する
最低限の与えられた仕事をきっちりとこなすならまだ良いのですが、それすらできない場合もあります。
仕事が雑、ミスが多い
とにかく仕事が雑でミスが多いタイプです。
やる気がないため、向上心もなく注意力が散漫で仕事も雑になります。
- 仕事のスピードが遅くてミスが多い
- 仕事が遅いため、締め切りに間に合わない
- 雑でいい加減なので仕事を任せられない
責任感がなく注意しても反省しない
責任感がないため、自分がミスをして注意されても反省しないタイプです。
- ミスを指摘されても、自分のせいではないと言って謝らない
- 責任感がない
- 人に責任を押し付ける
やる気のない部下の原因

社員にやる気がない原因には、さまざまなことが考えられます。
必ずしも本人だけに原因があるとは限らず、会社側に原因がある場合も考えられます。
会社の人材育成プログラムの問題
会社の人材育成プログラムが整っていない、もしくは問題がある場合には、社員にやる気が出ない場合が多いです。
ひとりひとりの社員を大切にしながら人材を育む体制が整っていないと、社員はやる気を失います。
ほとんどの場合は、会社の体制に問題があると見てよいでしょう。
この場合は、会社の人材育成制度や仕組みを見なおす必要があります。
待遇や報酬の問題
社員にやる気が出ない原因には、待遇や報酬に問題がある場合も考えられます。
自分がどれだけがんばってもそれに見合う待遇や報酬が得られないと、やる気が出ません。
具体例としては、以下のことが挙げられます。
- 自分のがんばりが適正に評価されない
- いくら会社のために働いてもそれに見合った報酬が受けられない
- 労働時間が長すぎる
- 休みがとれない
- 仕事のゴールが見えない
このように納得のいかないことが続くと、やがてがんばることに価値が見出せずやる気を失っていきます。
仕事にやりがいが感じられない
自分の仕事にやりがいが感じられないと、やる気も出ません。
- やりがいのある仕事ではない
- もともと好きな仕事ではない
仕事の内容自体にやりがいを感じられないと、やる気を維持するのは難しくなってしまいます。
本人がもともと好きな仕事でない場合には、やる気は出にくいでしょう。
職場の人間関係がうまくいかずストレス
上司や同僚と合わないなどの理由から、人間関係のストレスを感じてやる気をなくしてしまう場合もあります。
職場での人間関係は、上司、先輩、同僚、部下、後輩など多岐にわたります。
- 上司に能力がないため部下をうまく扱えない
- 上司が口うるさい
- 同僚のあげ足をとる
- 人の悪口ばかり言う人がいる
- 社内でいじめがある
職場は一日の大半を過ごす場です。
そこで合わない人と長時間一緒に仕事をしなければならないとなると、やる気もうせてしまいます。
優秀な社員が辞めていく
周りの優秀な社員が次々と辞めていくと、残された社員はやる気をなくします。
優秀な社員が退職するのは、会社に何らかの問題があると考えられるからです。
そのような会社に自分が取り残されたような感じを抱いてしまうと、やる気を失ってしまうでしょう。
やる気のない社員は解雇できる?

社員にやる気がないというだけの理由で、その社員を解雇することはできません。
正当な理由がなく一方的に社員を解雇した場合には、後々訴訟問題になりかねないため注意が必要です。
解雇には正当な理由が必要
社員を解雇するには、それ相応の正当な理由が必要となります。
労働契約法第十六条によると、
「解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」
「やる気のない」がそれ相応の解雇理由と言えるかどうかは判断が難しいところです。
解雇に至るには、以下のような事情が必要となります。
- 程度が甚だしいこと
- 本人に帰責されるものであること
- 解雇に至るまで個別の注意等の方策を尽くしたこと
不当解雇となった場合のリスク
不当解雇と判断された場合には、会社側は継続して賃金を支払わなければならないなどの責任が生じます。
なぜならば、非解雇者との雇用契約が解雇通告後も継続していることになるためです。
被解雇者から請求があった場合には、
- 賃金の支払い
- 被解雇者を職場復帰させる
などの責任が生じます。
その他にも会社のイメージが悪くなる、社内の雰囲気や他の社員の士気が下がるなどといったデメリットが発生することも十分に考えられます。
リスクを考慮すると、解雇は極力避けたいものです。
採用では最初からアンマッチにならないことが大事

やる気のない社員をどうするか、そんな悩みを持たないためにも、はじめからアンマッチにならないようにすることが大切です。
アンマッチとは、一致しないことや適合しないことを言い、それに気が付いている状態のことを言います。
採用におけるアンマッチは、採用側と応募者側双方の要望の食い違いを、お互いが妥協できている状態です。
最初の時点からアンマッチを防ぐためには、採用サイトをわかりやすく魅力にあふれたものにする必要があります。
採用サイトがわかりやすいと、サイトを見た応募者が応募してきた場合には、会社の価値観をその時点で共有出来ておりアンマッチが起こりにくくなるのです。
アンマッチしないようエンゲージで採用サイトを作ろう

アンマッチが起こらないように、採用サイトを作りましょう。
会社のイメージや要望が明確に応募者へ伝わるように、採用サイトを作って求職者に提示することが大切です。
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やる気のない社員を生まないための採用を!

後々にやる気のない社員を生まないためにも、採用の段階から会社にマッチした人材を集めたいものです。
会社にマッチした有能な人材の確保には、会社のイメージをアピールできる魅力的な求人サイト作りが大切になります。
ぜひ魅力的な求人サイトを作って、会社に有益な人材を採用しましょう!
参考サイト:なぜ「やる気」が出ないのか?会社が知る由もない社員のホンネ大調査
参考サイト:日本の人事部